おとぎ話のような映画を観てきました。
ウェス・アンダーソン監督の
『グランド・ブダペスト・ホテル』です。
このタイトルだけで、観に行こうと決めてしまうくらいの
インパクトですが、
予告編がまた、魅惑的です。
ジョセフ・コーネルのオブジェのようなホテルの建物や
シャンデリアやお菓子や、あふれるばかりの帽子箱。
登山鉄道にロープーウェイ。
心惹かれるアイテム満載です。
そのうえ、ジュード・ロウですからね。
(語り手なので、ほとんど活躍しませんが)
国も法律も戦争も、
すべてが架空のものとして作り込まれ、
リアルの入りこむスキのひとつもないところが徹底しています。
感動や涙とも無縁の映画ですが、
とにかく目を楽しませてくれます。
満足しました。
しかし、小規模映画館での上映のわりに人気が出てしまったのか、
プログラム売り切れには、ガクゼンとしました。
後日、出直して手に入れるつもりです。