今年は、近所のベーカリーに小さなシュトーレンがあったので
それを買ってみました。
クリスマスらしい行いといえば、それくらい。
さらに、いつもはバロックを聴いているのを
讃美歌にしてみました。
まずは1973年
ノートルダム寺院のノエル。
これはわたしがまだフランスに数々の妄想を抱いていた時代の名残。
もとはLPでしたが、CDで買いなおしています。
しかし当時のCDは、LPをそのまま写しとっているだけなので
音質はあまりよくありません。
雰囲気を楽しむもの。
これは、オルガンの即興演奏がはいる荘厳なミサです。
フランス語のミサ曲のなかでは
Il est né le divin enfant
(神の子は生まれたまえり)ではじまる唄が好きです。
かつてよ来日公演に出かけたパリ木の十字架少年合唱団の
持ち唄であったからかもしれません。
つづいて聖トーマス教会合唱団の1980年録音
これもLPだったもの。
この時代は、ボーイソプラノの録音であれば、
試聴もしないで即買いしていました。
ところで、音楽を聴きながら
なにをしていたかと云えば、読書。
しかも、河野多惠子全集の「谷崎文学と肯定の欲望」。
河野さんが、「卍」がなぜ偉大な失敗作かということを
論評なさっています。
わたしがたいへん興味深く思ったのは、
大阪言葉に関しての、ネイティブである河野さんの解説。
例をあげてくださるので、
「卍」の会話のここが、こうダメというのが、
なるほど~と、うなずけました。
(しかし、大阪には住めないと実感しました)
つづいてCDのほうは1985年録音の
キングス・カレッジ合唱団の讃美歌集。
このなかでは
Dear lord and father of mankind
(人々の親愛なる主にして父)
が、この合唱団らしくて好きです。
ボーイソプラノはブルース・ブライスで
CMでも流れました。
なんのCMだったか、もう忘れました。
みなさま、
よき日をお過ごしください。