ばらいろと、さくらいろの花だよりです。
薔薇輝石
英名はロードナイト。
ロードは、ギリシャ語で薔薇を意味します。
千の花びらを綴ったように繊細な標本です。
甘酸っぱい砂糖をまぶした苺フレークか、
苺ペーストをまぜこんで焼くミルフィーユなどを
連想してしまいます。
朝つゆのように、くっついているのは水晶です。
桜石
桜の名を持つこの石も、すっかり有名になりましたが、
かたちのよいものは、多くありません。
大粒、小粒、とりどり揃いました。
なかなかきれいなピンクいろです。
このたびは耳猫風信社にて
桜の花びらのブローチもつくりましたので、
いっしょにご案内します。
水晶(球果)
つぼみがほころびかけた
薔薇の花。
氷あずきのようなこの色が、なんともよろしき風情です。
オールドローズと、品よくお伝えするべきなのでしょうが、
昔のあずきアイスクリームの色を思いだしてしまいました。
菱マンガン(ロードクロサイト)
ばらいろの標本の代表格。
磨いたものは、ときに肉のようなばらいろですが、
このたびは、淡いピンクいろからラズベリーいろまで
さざなみのように母岩をおおっている標本です。
指先に持ち、ゆっくり回転させて、
光の移ろいとともに変化するかがやきを
お愉しみください。
紅柱石
うっすらとした紅いろの筋が、見どころ。
この画像では、見分けにくいのですが・・・。
人間の目ならば、見えるんです!
いまのこの状態ですと、
どことなく甘栗をふたつに割ってみたところに似ています。
少年的には、淡紅いろの蝶の翅を連想してみるべきかもしれません。
裏返してみましょう。
十字がはっきりとあらわれている標本です。
蝶と十字です。
これはもう、少年的モノグラムと云えます(きっぱり!)
アンモナイト
ひつじ年にちなみ、
ばらいろのうずまきをご用意しました。
なんともいえない、
コルクのような丁子のような褐色が魅力です。
うずまきもようも、きれいにあらわれています。
机上に置きたい母岩つきです。
ペーパーウエイトとは、あえて申しません。