みかんのように皮をむいて食べられる、
という国産レモンの品種を買ってみました。
丸くて小っちゃい。
たしかに、ふつうのレモンほどの酸味はなく、
ほかの柑橘系果実のように、
食べられます。
かたちも味わいも小夏に似ている、と思いました。
でも香は、たしかにレモンです。
国産果実を食べるとき
いつもなら中身は生食し、
むいた皮はジャムか、シロップ漬けか、
砂糖漬けを作るのですが、
このところ原稿に追われていて、
その暇がないのです。
というわけで、むいた皮をお風呂に入れてみました。
レモンの香で、いい気分、
と思っていたら、チクチクしてきました。
ゆず湯でチクチクする人がいるのは
毎年の冬至のたびに話題になっているので
知っていましたが、
わたし自身は平気だったので、
「ゆずは好きなのに、ゆず湯にはいれません」と
いうかたたちを、
「まあ、お気のどく」と思っていたクチです。
まさか、自分がとは考えもしなかった~。
ゆずよりも、レモンのリモネンは強いということですね。
リモネンそのものは刺激物質ではないものの
酸化によって、悪さが引き起こされるそうです。
くわえて、皮膚の老化もあるのでしょう。
とすると、来年の冬至のゆず湯は……という懸念が
生まれました。
困ったなあ。
ゆず湯は、芳香がよいだけでなく
からだが温まるので、ありがたいもの。
冬至だけでなく、ゆずが安く手に入るときは
冬のあいだに何度か試すのですが、
今年はたまたま冬至の一日だけでした。
皮膚に刺激がある場合は
乾燥してからつかうとよいそうなので、
レモンの皮は
こんどから、干し野菜といっしょに
乾燥させてからつかうことにします。
でも、ゆず湯は
生のゆずで入りたいなあ、と
つぎの冬のことを心配しているところです。
それより、
目のまえの原稿の心配をすべき、という
状況ではあるのですが……。