おとといの朝ですが、
ぼんやりテレビを見ていたら、
ムーンミルクという聞きなれないコトバが!
画像では、
カッテージチーズのようです、と云いながら
白い物体を触っている。
そこは鍾乳洞のなか。
物体の正体は、
結晶化しない鍾乳石であると。
成分は、結晶化する鍾乳石と同じく
炭酸カルシウム。
70年代から研究されつつも、
固まらない理由は謎であったとのこと。
このたび日本でのこの研究の第一人者であり、
日本洞窟学会会長でもある
佐賀大学の染谷教授が
ムーンミルクが存在する鍾乳洞へはいり
調査したとのことでした。
国内に5000ほどある鍾乳洞のうち
ムーンミルクが存在するのは30ほど、とのこと。
山奥のとある鍾乳洞。
この入り口にたどりつくまですでに4時間を越える山登り。
さらに鍾乳洞入り口から、目的の場所まで暗闇を1時間半ほど。
這いつくばり、岩と岩のすきまをくぐり抜け、
あふれる地下水を浴びながら前進。
そこはコウモリの住処でした。
洞窟内にもコウモリのフンが山盛り。
このフンこそが、ムーンミルクとなる鍵であるそうです。
フンをエサとするバクテリアのある種類が
鍾乳石を結晶化させないタンパク質を分泌するのだとか。
詳しいことは、これからの研究によりあきらかにしてゆく、
とのことでした。
一報は朝のニュースでしたが、
詳細はEテレで放送されました。
(いつ、教育テレビと呼ばなくなったの?)
洞窟のなかには、まだまだ謎があるのですね。