スサノヲ展、
川村美術館は一度しか訪問できななかったので、
巡回展である渋谷の松濤美術館へ出かけてみました。
……が、
やはり規模がかなり縮小されておりました。
(場所がら、いたしかたないことではありますけれど)
わたしが皆さんにもオススメした
スサノヲの「啼きいさち」につながると思われる
図録1の
縄文時代土偶が展示されておりませんでした。
写真が掲げてありました~。
そのほか、わたしのお気に入りはほぼすべて展示がなく。
展示構成とライティングも、
これはちょっとまずいのでは?
という感じでした。
猛暑のなか、てくてく歩いてやっとたどりついた先で
観るものがこれでは……。
一度はオススメした展覧会ですが、
いまは、猛暑のなかを出かけるほどではない、と
申しあげます。
黒須信雄さんや佐々木誠さんの素晴らしい木彫作品の
陰影と質感と、地上から立ちあがるさまが、
方向性の定まらないぼやけたライティングによって
台無しでした。
また図録でながめるだけでも、
うっとりするほど麗しき表情の
「蛇王」(佐々木誠さんの木彫作品)が
展示されておりませんでした~。
これには、ほんとうにがっかりしました。
でも、今回の展示のライティングで上書きされずにすんだことを
幸いと思うべきかもしれません。
川村美術館での展示では、よき世界を堪能できました。
しかし、友人田野倉くんによれば
「足利のほうがもっとよかったんだよ」とのこと。
それはそうでしょう。
このスサノヲ展を企画したのが
そもそも足利美術館の江尻潔さんなのですから。
わたしのブログで興味を持った
読者のみなさまは、
このさい妄想だけで充分かと!
展示における構成とライティングが、
重要であることを再確認しました。