スロイングラフィというのが正式名です。
作曲家の水嶋一江さんによって名づけられました。
しかし、
糸電話の演奏会があるよ、と耳にしたときから、
わたしの頭のなかでは、
糸電話の演奏として定着しております。
紙コップと絹糸の糸電話です。
これを楽器として演奏するのが
ストリングラフィ・アンサンブルのメンバー。
紙コップと絹糸だけで音階をつくって演奏します。
糸の長さで音の高低がきまります。
演奏者は、巧みに糸を振動させ音を奏でてゆくのです。
見た目よりも、ずっと体力がいりそう。
でも絹の衣装をまとって、優雅な演奏です。
このように説明されても、
たぶん想像はむずかしいにちがいないと思います。
絹糸での糸電話と聞き、
わたしは、やや繊細な音をイメージしましたが、
実際に聴く音は、
想像していたのより強靭でした。
弦楽器の強さです。
絹糸の底力を感じます。
アイネ・クライネ・ナハトムジークからはじまりましたが、
耳慣れたクラシック曲を聴くよりは、
ストリングラフィのために作曲されたオリジナルの曲のほうが、
世にもめずらしい、
この斬新な楽器のモダンさに似つかわしいと思いました。
雨音や鳥のさえずりの表現が秀逸です。
オリジナル曲では
2celloのCDを聴いているような気分になるところもありました。
ですので、スティングの曲などもこの楽器を合うのかもしれない、と
思いました。
絹糸とのかかわりの深い地域で
今後も演奏会がありますので、
興味を持たれたかたはぜひ、ご覧になてみてください。
近い日程では、下記の公演があります。
9月25日(金)14:00開演「繭の色の演奏会」(定期的に開催)
Studio EVEスタジオ(京王線代田橋駅下車)日程や場所については→
こちら10月7日(土)14:30
信州大学繊維学部登録文化財講堂にて。
お問い合わせは上田市教育委員会
ストリングラフィで検索!
もちろん糸電話演奏会でも紙コップ演奏会でも
検索できます。
動画もありますが、じかに聴くのとはだいぶちがう
印象なので、
どんなものかしら?と思っておいででしたら、
ぜひ演奏会へ、とオススメしたいです。