銀座から有楽町方面へ向かい
有楽橋信号を渡ろうとしているとき、
この景色が目に飛びこんできました。
雲まみれの太陽がビルに反射して
なんとも印象深い光景に。
銀座のスパンアートギャラリーにて
桑原弘明さんのスコープ展を観た帰りがけのことです。
ことしのスコープの世界は
魅惑的な雪景色に出会えます。
鳥好きのわたしとしては
インコの卵の殻を船にした小さな家が
青空のもとで漂流している
〈世界の果てに〉
という作品がいちばんのお気に入りですが、
この反応は、どちらかといえば
作者の思うつぼ。
桑原さんのイチオシはべつにあるのでした。
さきほどの卵の殻の船にのる家は
窓も屋根も屋根窓もあります。
全貌が見える家は、
桑原さんの作品としてはめずらしいことだそうです。
扉をあければ、
暖かいシチューがことこと煮えていそうな家です。
実際は5ミリほどの大きさだそうですから、驚きですね。
劇場ごと漂流するムーミン一家のことを思い浮かべました。
この日は
夕方から野間文芸賞の贈呈式があり
帝国ホテルへまいりました。
式につづいて立食パーティとなりましたが、
お客様や編集者のかたたちのごあいさつを
お受けするのに精いっぱいで、
会場ではほとんどご馳走にありつけませんでした~。
あらかじめお弁当を食べておいてよかった。
けれども、帝国ホテルの料理を味わえないなんて無念。
二次会でも、なにも食べなかったなあ、そういえば。
泉鏡花文学賞と野間文芸賞の受賞を告知した
帯つきの『冥途あり』ができあがりました。
書店をのぞいてみてくださいね。
イマドキは、文学賞を受賞したからといって
わたくしのレベルですと
目立つところに本がならんだりしないので、
よく目を凝らしておさがしください。