初夏の陽気です。
冷房がなくても過ごせるいまごろの季節は、
外出にも最適!
――のはずが、
仕事が山積みで時間がありません。
せかっくの緑のエネルギーを
いただくことができず、
家にひきこもっています。
夜明けまもない時刻に、
ひばりが囀っています。
ひとしきり騒いで、あとは聞こえなくなります。
すっかり夜があけたころは、
ひよひよ、の声ばかり。
ぎゃあぎゃあ、と聞こえるのはムクドリのひなです。
たぶん「ごはん、ごはん」とわめいている。
今年もひな鳥の巣立ちの季節になりました。
いつものことながら、
野鳥の会では
「ヒナを拾わないで」キャンペーンを展開中。
地面によちよち歩きのヒナがいても、
その子が、ぺたんとすわっていても、
それは、落ちているのではなく迷子でもなく、
巣立ちびな、ですので
静かにその場を離れましょう。
たいてい、頭上のこずえに親鳥がいて、
「たいへん!ウチの子がたいへん!ころされる~!」と
叫んでいます。
ちょっと時間帯はことなりますが、
夜明けがせまる森を抜けてゆこうとする
賢治さんのあの詩を思いだしました。
……鳥があんまりさわぐので
私はぼんやり立っている……
[この森を通りぬければ]と仮に題されているこの詩は
(しきりにさわぐ鳥たちに云いきかせるかのごとく)
つぎのように結ばれています。
べつにあぶないことはない
しづかに睡ってかまはないのだ
賢治さんの詩を読みながら、
原稿を書いているところです。
サライ6月号にて
「宮沢賢治に学ぶ ほんとうの幸い」という特集が
組まれています。
インタヴューを受けて、
「猫の事務所」のことなど語っています。
きょうの画像は、イチョウの「三角の若者たち」が
まだほんとうに小っちゃかったころのものです。
いまはすっかり育ってもうりっぱな若者です。