
7月のトークイベントについての
お知らせを耳猫風信社のHPに掲載しましたので
ごらんください。
7月31日のイベントでは
「宮沢賢治をナナメに読む」というタイトルで
お話しします。
子どものころからの勝手読みのクセが
ずっと続いております。
たとえば、
「やまなし」をはじめて読んだとき
(挿し絵のない、昭和文学全集にて。
上記画像がそれ。角川書房のものです。
下記の画像はその本文。二段組でした)
――クラムボンはわらったよ。
――クラムボンはかぷかぷわらったよ。
という兄弟の会話から、
クラムボンを「ひきがえる」と認定し、
その後再読するたびにこのイメージが強化されたため、
もはや「ひきがえる」をほかのイキモノに差し替える
ことができなくなってしまいました。
小学校の通学路に湿地帯があったわたしにとって、
「ひきがえる」は身近なイキモノだったのです。
雨の日は、
たびたび道路でつぶれているのを目にしたものです。
「銀河鉄道の夜」も「雪わたり」も
活字だけの本で読みました。
賢治さんの、ほとんどの童話作品も同様です。
絵本は絵本として好きでしたが、
物語は挿し絵のないものを選びました。
自分のイメージづくりのじゃまになるからです。
外箱(昔は児童向けの本も箱入りでした)の絵は、
重視していました。
そのころから、宇野亜紀良さんのイラストは
かっこよかったです。
片山健さんのも。
でも、物語に入りこんだら、
挿し絵が出るたびに不満を感じてしまうので
字だけを読むことが好きでした。
山梨県立文学館のトークイベントでは
「子どものころに好きだった本」のお話をしたいと思います。
また8月6日に
塩尻市立図書館にても、トークイベントがあります。
午後1時半より3時半まで。
こちらは、小会場で、市民のかたが対象ということです。
そのため、耳猫風信社のHPの告知にはふくめておりませんが、
塩尻市近在のかたは、OKなのかも。
ご興味のあるかたは、
「信州しおじり本の寺子屋」で検索してみてください。