国分寺の「くるみギャラリー」さんにて
クリスマス展がひらかれます。
12月14日(木)→25日(月)まで(19日休み)
12:00~19:00
(詳細は耳猫風信社HPでご確認ください)
耳猫風信社として参加いたしますので、
お近くへお越しのさいは、
どうぞお立ち寄りください。
いつもどおり、
クリスマスにちなんだ、こまごましたものを出品する予定です。
単独イベントではありませんので、
耳猫風信社のコーナーはほんの小さなスペースですが!
先日、三菱一号館美術館のロートレック展を観に行きました。
印象派の若手であったロートレックが世の中に出ようとしていたころ
時代は世紀末となり、情報はたんなる文字ではなくなり
視覚を刺激するさまざまな装飾美術となりました。
ゴッホも自信作を自ら複製したり、
リトグラフにしたり、銅版画にしたりしましたが、
それはまだ「売り込み」の一形態でしかありませんでした。
カタログ風のものをつくって、
雑誌編集者や画商やコレクターに見てもらおうとしたのです。
世間の人々が、わが家の食堂や寝室に
気のきいた複製画を飾りたいと思う時代がくるまで、あともう少しでした。
ロートレックは、
パリのカフェでゴッホが交友した
(まだ売れない)若手画家たちの仲間でしたが、
ゴッホとちがい、生きて世紀末を迎えることができたので、
商業美術の中心に君臨する機会を得たのでした。
ロートレックが思いつく構図は、
「ポスター」という印刷物にうってつけでした。
おりしもパリは「ショーウインドウ」の時代となり、
建築物は
(ユゴーが『ノートルダム・ド・パリ』で書いたとおり)
哲学や歴史であることをやめ、
商人や資本家たちにとって都合のよい媒体となったのです。
今回の展覧会で
ファン・ゴッホ美術館が優れた版画作品を数多く所蔵していることを
知りました。
ミュージアムショップでは
ロートレック以外の画家たちの作品も、
百年あまりも昔に描かれたとは思えないモダンさで
現代の器やトートバッグなどに転写されて、生き生きとしていました。
帰りがけ、美術館併設のレストランで
お茶をいただきました。トップの画像はその入り口のクリスマスツリー。
下の小さい画像は、三菱一号館中庭のツリーです。