わたしは1日から仕事をしてしまい
歳神さまに素通りされたかもしれません。
初詣もまだです。
いつも旧正月に、詣でているので。
さきのブログで、7月の海の日あたりに創作活動三十周年にちなみ
イベントを行う予告をしましたが、
正式には7月12日(木)~17日(火)となります。
JR国立駅もよりの、ギャラリービブリオさんにて。
期間中のいずれかの日に、トークイベントも行います。
わたしの怠慢により、
まだ細部はきまっておりません。
後日の、お知らせをお待ちくださいませ。
このお正月は、筑摩書房のPR誌「ちくま」2月号3月号に分載する
短篇の前半の校正をおこなっておりました。
この原稿を書いたときに、あれこれ気を取られることが多かったせいか、
それとも生来の資質の問題なのか、
校正者の指摘があるまで「まるっきり気づかなかった」
語り手の行動パターンの混乱があり、正月早々、ため息をもらすハメに。
完璧な原稿を書くのはむずかしいとしても、
わたしの場合は「うっかり」が多すぎるので困ったものです。
校正者のかたに、いつも感謝しております。
ゆえに、校正者のかたの力添えのないブログなどは
冷や汗ものです。
入力や変換のミスは老眼のせいにできますが、
用字や用語の誤認は、国語力の低さのあらわれ。
三十年、職業として文章を書いているものの、
日々、新発見の連続。
過去の文章のなかに「大間違い」(校正者のかたも見逃した)を見つけて、
あわてふためくこともあります。
わたしは典型的な云いまわしや、四字熟語、格言などにもともと弱く、
日常生活に必要な国語にも弱い。
ビジネスに必要な事務用語にも弱い。
病院や銀行や役所などでは、ほとんど国語力ゼロのような
気分になることがあります。
そんなわけで、日常を切り取るエッセイも苦手。
読者のかたはご存じのとおり、わたしはエッセイ集を出したことがありません。
誤解していらっしゃるかたがあるかもしれませんが
『お菓子手帖』も『あのころのデパート』も小説です。
この歳になってもまだ学ぶことがあるのはありがたいと思いつつも、
わたしにとっての三十年は、
教養とは無縁だったなあ、というのが実感です。
きょうの画像は正月用の花として買ったアネモネ。
松やジュニパーベリーやエリカの清新な香りの花束をと
思っていたのに、フラワーショップの店頭で気が変わりました。
アネモネの名は、ギリシャ語の風にちなむというので、
耳猫風信社とのつながりを思って。