一日の夜明け、 三日月のとなりに、真珠の耳飾りのごとき金星。 天体ショーなのに、 ツクリモノめいて見えました。 (暖房の部屋にはツクリモノの花←トップ画像)
この季節は、夜明けまえの空の紺青と それがすこしずつ薄らいで、 地平線が呉藍に染まってゆくさまが ウツクシシイです。 刷りたての浮世絵を見るような、 清々しさ。 まさに冬の愉しみです。
二日から三日にかけては 三日月が、月の輪船となって登場。 地平線にちかいころは、紅い船。
もちろん、窓越しにながめています。 バルコニーにすら出ず。
近頃は以前の正月ほど、 空が暗くなりません。 道路も空きません。 昭和の時代、 あの「高度成長」と呼ばれたころでさえ 8日まで正月休みという店はざらでしたが、 現代都市では ありえない話ですね。
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