まもなく、文庫新刊
『フランダースの帽子』が刊行されます。
8日予定ですが、もう少し早めに店頭にならぶかも。
今回はPOPを描きましたので、
書店さんによっては掲示してくださるかも~です。
確実なのは啓文堂府中本店さんです。
こちらは直筆のPOPですので、お近くのかたは
店頭にてご覧ください!
画像入手できしだいTwitterにてもご報告を。
『フランダースの帽子』文庫版のカバー画は
初期フランドル派の古典、
ヤン・ファン・エイクが1434年に描いた
〈アルノルフィーニ夫妻の肖像〉です。
日常を描きこんだ最初の名画とも呼ばれています。
描きこまれた小道具には、
「それぞれ寓意がこめられている」ことになっています。
そのため、
さまざまな解釈がなされている謎多き絵でもあります。
舞台はブルージュ。
当時は商業で栄えていました。
アルノルフィーニ氏も富裕な商人であり、
この肖像画の最初の所有者でした。
その後、数々の旅を経て、
現在は、ロンドンナショナルギャラリーが所有しています。
フランダース地方といえば、
季節がら、ベルギー産の極上チョコレートを連想してしまいます。
そこで、極上チョコレートを味わうコーヒーブレークに
新刊を愉しんでいただけたら、というつもりの
画像にしてみました。
ちょうどバン・ホーテンの190年記念缶が目についたので。
わたしはコーヒーとココアをいっしょに愉しむ
ホット・モカ・ジャバが好きなのです。
(シティカフェ系のカフェ・モカとはちょっとちがいます)
もはや、40年も昔の学生時代、
吉祥寺の〈ゆりあぺむぺる〉という喫茶店で
はじめて味わいました。
お店ではチョコレートシロップを使うそうですが、
自己流ではピュアココアで作ります。
冬はジンジャーパウダーも加えます。
吉祥寺の〈ゆりあぺむぺる〉はもちろん今もあります。
お店の名前の由来は、
賢治さんの読者なら説明の必要はないですね。
いまどきの若いかたには老舗と呼ばれていますが、
われわれの時代は、個性派喫茶店でした。
賢治さんつながりで、
トップ画像では『カムパネルラ版銀河鉄道の夜』も
登場させております。
わたし自身は、
アガサ・クリスティーのポアロシリーズの
『チョコレートの箱』を再読したくなり、
(新刊を見つけられず)古本を購入しました。