原稿で、家ごもりをしているあいだに
桜が咲き、やがて散り、
初夏の陽気となりました。
(トップ画像は近代美術館の「眺めのよい部屋」より。
手前はお濠の桜。皇居の森の遠景には山並みならぬビル群)
世間では、年号をめぐる騒ぎがまだつづいておりますが、
ワタクシは、その決定の当日も原稿書きに追われ
昼の報道で知ったしだいです。
ラ行は、少々発音しにくいですね。
表彰状などの贈呈で
「~を祝し、表彰いたします。レイワ〇年〇月〇日」
と読みあげるさいに、サ行からラ行への連続は
難しそう。
万葉集を(久しぶりに)手に取って確認したかたも
多数おいでのことでしょう。
この梅の花の宴は、
太陽暦二月初旬という
かなり寒いころのはずなのに、
〈天を蓋にし地を坐にし〉とあるからには
庭先で催されたようす。
万葉歌人たちは、現代人よりも寒さに耐性があったのですね。
わたしなど、毎年寒すぎて観梅はあきらめ、
桜もときには見送り、
ぼやぼやすうるうちに新緑を迎えてしまいます。
今年の桜も散りかけの鑑賞となりました。
そうしてこの春も、
まだ和すみれを見つけられず。
「もしかして!」と地面の紫に惹かれて近づいてみれば
外来種。
農地も草地もある地域なのですが…。
ホトケノザとカラスノエンドウばかり。
セイヨウタンポポすら少なく、
この春はボロ菊が目立ちました。
地元美術館で、
徳川家光の画をふくむ、
ちょっと風変わりな作品をあつめた展覧会がおこなわれています。
その名も「へそ曲がり日本美術」展。通称 へそ展。
なかなかの人気で、図録は早くも重版となり
いま出かけても、ミュージアムショップにないらしいのです。
(購入希望の場合、後日、郵送手続きになるそう)
師匠は狩野探幽だったのに、
なぜか、独自の世界を展開している殿の絵で
息抜きするのも、よいかと思います。
実際、わたしもこの美術館ならば
食料買い出しのついでに立ち寄れるため、
家ごもり中に2回ほど鑑賞。
ひととき、なごみました。