春が訪れました。
ちかくの桜を見にでかけました。
いつもの花見の季節よりは少ない人出でしたが、
そこそこに人が集まっていました。
ほとんどのかたのアクセスは徒歩や自転車と思われます。
そぞろ歩きだけでなく、
敷物をひろげ、お弁当を愉しむ家族連れも。
郊外ですので、人と人の間隔はひろくあけることが
できます。
すみれを探しに出かけてきたのです。
やっと一株だけみつけました。
ヒメオドリコソウの群落にまじって、
日あたり最前線の一等地を確保していました。
おそらく、ヒメオドリコソウが萎れたころに
本格的に繁殖をはじめるのでしょう。
きょう見つけたのは、さきがけのすみれと思われます。
十日ほどたてば、すみれの群落になっているはず。
すみれは強かですので。
すぐ隣りは、枯れ葉の集積所。
堆肥をつくるための区域です。
この緑地の全体から集められた
さまざまな落ち葉が山をなしています。
立ち入り禁止ですが、
子どもだったら、この枯れ葉の山に
ダイブしてみたくなるでしょうね。
むろん、オトナの目があるので実行はできません。
それに、イマドキの子どもは
そこまでワイルドでもありません。
そもそも子どもたちは、この宝の山の存在に、
まったく気づかないようすです。
よくも悪くも。
泥沼やドブ川で遊んでいたわたしの世代とはちがいます。
4月10日発売の「三田文學」に短篇を載せています。
タイトルは〔本の虫とその廃墟〕です。
この小説のために、本の虫の生態を調査する必要があり、
オソロシイ画像をたくさん目にしてしまいました。
体長1ミリにも満たない甲虫の
詳細な観察をしている人々が多数存在することに
驚かされます。
「群像」の〔ゴッホの犬と耳とひまわり〕ではお蚕さまの
さまざまな画像を調査……。
こちらも、お蚕を育てて指にとまらせている人々に
驚愕!でした。
その画像はどれも、
架空のイキモノのようでカワイイのですが。
興味のあるかたは、画像検索をお試しください。
お白様と呼ばれただけあって、真っ白もふもふ。
本の虫にくらべれば、怖くありません。
それに、ほんとうにオソロシイのは
自分のことにしか興味のない人が首長である
どこかの国の状況なのですから。
もう別世界で、生きるしかありません。