遅い梅雨入りとなった今年、
あじさいの花の季節もそろそろ終わり。
昨日、とある食品売り場をのぞいたところ、
小さな茄子の牛と小さな胡瓜の馬を詰めあわせた
お盆飾りがならんでいました。
真菰の敷物や、麻幹も入っているようす。
門口に、迎え火がおいてある家を見かけることも
ほとんどない近ごろ。
この一式は、お墓参りに持ってゆくのですね。
東京のお盆は新暦なのでもうすぐです。
東京のなかでも地域差があります。
郊外ほど遅い。しかし、八月ではありません。
七月中。
だから七月末に花火があがる
画像はわたしの好きなガクアジサイの園芸品種。
「隅田の花火」という名がついているのをよく見かけます。
夏に咲く園芸用の草花には、花火の名がつくものが
多いのですね。
お盆といえば、
国芳描く金魚づくしの
「ぼんぼん」を思いだします。
お祭りにでかけるのかなあ、
金魚のおばさん、おじさん、
おねえさん、
小さな子の手をひいて
小さなかえるの手もひいて、
みんなでおでかけ、という図です。
上をみあげて
口をぽかん、とあけているから
花火でも観ているのかも(水中だけど)。
金魚づくしのシリーズのなかでも
新しく発見された作品で
2011年の没後150年展が初公開。
さて金魚つながりで、
今月の耳猫風信社の通販のアイテムは
金魚と水晶
水のなかにみえるのは、
花火ではなく「お城」や「森」です。
わたくし
ただいま「ゴッホの犬と耳とひまわり」という
原稿を連載しておりますが、
この作中作の絵本のタイトルが
『森のなかのお城』
深い森の奥のお城に、
麗しい姫がいると耳にして
たしかめようと出かけていった若者(王子)が
そのお城に囚われて出られなくなるという物語。
この城には呪いがかけられており、
はいりこんだ者が出ようとすると〈腐る〉のです。
そのかわり城のなかにいるかぎりは、
いつまでも若くいられる。
さあ、どちらを選ぶべきか。
あるいは呪いを解く術をみつけられるのか。
水晶いろいろのほかに
ルビーコランダムもあります。
コランダムは酸素とアルミニウムが結合した鉱物です。
不純物の種類により結晶の色も変わり
ルビー、サファイアなどと呼びわけられます。
紅い金魚、青い金魚。
ブラックライトで褐色がばら色に!
いま、原稿のほうもちょうどアルミニウムのことを
書いておりますので
(金色印刷にからんで)
思わぬつながり。
「群像」の連載原稿の話ですが、
途中でお読みになっても意味不明であろうと思われます。
いま、まだ三分の二くらいか。
この夏は
桜蔵くんの「その花の名を知らず」の
単行本の作業をいたします。
こちらも、連載期間が長かったため
ちょっと謎が膨張しておりますので整理整頓いたします。