先月、綿の花を観賞したことを書きましたが、
きょうはそのおりに目にしたべつの植物の話。
桑の木にからみつき、よじのぼり、
覆いつくし、やがて絞め殺すかもしれないような
ありさまのテイカカズラを目にしました。
両者によるゲームは白熱中なのか
もはや勝負がつき、
桑としては、なすがままなのか、
判断はつきませんでした。
植物界の闘いは、きびしい。
この植物園は、
薬草園なので漢方でつかわれる植物を目にすることができます。
来場者がもっとも多くなるのは
初夏、あの罌粟(ケシ)の花が咲くころです。
秋となったいまは、
厳重な囲いのなかにあり、目にすることはできません。
アーツ・アンドクラフツ運動が盛んだったころ、
罌粟の花は
デザイン意匠として人気でした。
ウィリアム・モリスデザインの壁紙などで
目にしますね。
ちょうど近くの美術館にて
《アーツ・アンドクラフツとデザイン》展を開催中でしたので、
立ち寄ってみました。
府中市美術館2022.09.23-2022.12.04
印刷物では見慣れていますが
インディゴを下地とする抜染によって染められた布は
展覧会の会場でしかお目にかかれません。
出口にスタンプコーナーがあり
ひとり一枚の台紙でしおりを作ることができます。
スタンプの中央と紙の中央をあわせても
センターからだいぶズレます。
(思うに、スタンプの軸にプリントされた絵と
ゴム印のセンターが合っていない)
完璧なしおりをゲットしたいかたは
ゴム面をじっくり観察して、
センターをさだめるとよいでしょう。
ひとり1枚の限定。やり直しはできないので注意。
秋は展覧会シーズン。
『カムパネルラ版銀河鉄道の夜』のカバー画を
描いてくださったjunaidaさんの大規模個展が開催されます。
カバー画の展示もあるそうですので、
原画をご覧になってみたいかたは是非お出かけください。
美術館のSNSでは長野のコメントも掲載中です。
詳細は耳猫風信社HP、Twitterをごらんください
このところのわたしは、
11月発売の『ゴッホの犬と耳とひまわり』の最終的な作業中です。
すっかりシニアとなったいま、
いちいちの仕事に時間がかかり、
原稿に集中しておりますと、そのほかのことが
まったくできません。
あいかわらず、本と資料に占拠された机や床の
ごたごたのなかにおります。
本を動かすのも力仕事ですから
それもあって、簡単には片づきません。
資料ファイルのクリアブックも
もはや、分厚いものは片手でつかめないため
(60シートは無理。40シートが限界です)
シリアル番号をふって分割。
するとなんだか棚のならびが見苦しくなる。
ラベルも小さいと読めないですしね。
いろいろ不自由になりました。