ことしはまだツバメを見かけないな、と
思っておりましたが、
先日、声を耳にして空を仰ぎましたら、
青空に映える姿をみつけました。
駅の上空です。
かつてはプラットフォームの屋根の梁に
たくさんの巣がならんでいたものです。
(足もとには「フンにご注意ください」の張り紙)
線路の高架化にともない
古い駅舎はこわされました。
ツバメたちの姿もいったんは消えました。
駅舎工事中にべつの場所をみつけ、
しばらくはそちらを利用したのでしょう。
しかし、やはり駅という場所はツバメにも都合がよいのか
もどってきました。
屋根の梁が旧駅舎より高くなったので、
以前のようにツバメの巣は目視できません。
それこそ、ツバメにとっては好都合でしょう。
現代建築に適応して
子育てに励んでいるようです。
ところで上の画像は駅前の青空ではなく
上野公園内で撮影しました。
ひさしぶりに遠出をして都美術館のマチス展に
でかけました。
連休まえの、まだ混雑がさほどではないうちに。
マチスの描く、窓辺の風景が好きです。
よく知られているのは赤を基調にしたものですが、
わたしは、白緑の色調の窓辺に惹かれます。
初夏のいまごろは、なおさら。
日よけ越しの景色がまぶしい季節になりました。
道端のすずらんは葉をしげらせるばかりです。
シャクナゲも咲きおわり、川辺にはキショウブも咲いています。
このぶんではタチアオイが咲くのもまもなくでしょう。
この画像は数年まえのものです
タチオアオイというと
ベルナール・フォコンの写真を思い浮かべてしまいます。
少年(マネキン人形)ふたりと、蛇のようにくねくねしたホースと
立葵。
写真のクレジットをみて、
フランス語だと立葵はrose tremiēreになる、
と知ったのもこの写真でした。
漏斗形のバラというところでしょうか。
1980年の作品ですので、
もう40年以上も昔なのですね。
若いかたは、フォコンの写真集をさがして
ご覧になってみてください。
1986年にPARCO出版局から刊行されています。