白和えは、できあいのものは甘すぎるので、食べたいときは糖分ひかえめにして自分でつくる。砂糖ではなく、はちみつをほんの少し。胡麻の風味にくわえ、空豆の甘さと味わいがあればそれでじゅうぶん。すり鉢での「練り」はいいかげんだから、きめ細かさにかけるけれども。
北海道の桜も満開となり、これで春もおわり。桜をあしらった布(いただきものの、手ぬぐい)も、そろそろ出番がなくなる。
「文藝」の特集号で「『少年アリス』の舞台となった、むさしのを歩く」という企画があり、先日、デジタルカメラをもって歩きまわった。雨女なので、雨にふられ。
母校でもある小学校の校庭へ、ちゃんと許可をもらってはいった。噴水はあたらしく造りなおされ、かつてのおもかげはなし。日時計は崩壊していた。でも、残骸を放置してあるのが、なかなかシュールな光景。たしか、わたしより上の世代が卒業記念につくった日時計だったはず。
わたしの学年の卒業記念の造形作品は卒業後何年もしないうちに消え失せてあとかたもなし。日干しレンガ(のようなもの)に自画像を彫ったのを、玄関に積みあげただけだから当然ではある。どちらかといえば、短期間で消滅するのは、正しい記念作品かも。いちいち残しておいたら、きりがない。
学校は休日だったが、昔とかわらず平穏な雰囲気。どこも、そこそこに片づいていて、職員室前のテラスも花でいっぱい。飼育小屋に、うさぎにまじってクジャクがいるのにはおどろいた。それも換羽期らしく、ボロボロで。でも、誇りたかいまなざしに、こちらがひるむほどだった。