
きょうは少し変わったじゃがいも料理を紹介する。わたしの家では昔から食べているが、世間ではあまり見かけない。
じゃがいもの皮をむいて、生のまますりおろす(ひとりぶんなら1個でじゅうぶん)。ボウルなどにうつし、しばらく静かにおいておく。するとデンプンと水分に分離する。上澄みを捨て、デンプンだけをすくいとり、布巾で、ギュッとしぼる。それを小さなお団子にまるめる。
スープは好みの味つけでしたてる。わたしはけんちん汁とおなじにこしらえて、豆腐のかわりにこのじゃがいも団子にする。スープが熱くなったところへ、お団子をほうりこんで、しばらく煮つめる。じゃがいもおのお団子が半透明になり、スープがとろっとしてきたら、火をとめる。
じゃがいもの水分が多いとお団子にならないので、新じゃがではないときに。本来は寒い季節のほうが、ふさわしい。だが、わたしは夏にも食べたくなる。オクラをいれただけのスープに、じゃがいものお団子を浮かべるのもおいしい。
熱々が好きなので、ためしたことはないけれど、冷やしてもおいしいかもね。見た目は悪いけれど。ちょっと新しいじゃがいもの食感をたのしめると思う(わが家では定番)。