
サンプラーのチョコレートボックスといえば、やはり昔の箱で、贈られたい。なにしろ、箱に価値がある。チョコレートの味はアメリカンで大ざっぱだから。アメリカ製チョコの妙な味わいを、たのしみたいときもあるけれどね。
この時代の箱にくらべると、近ごろの箱は、やけにのっぺりしている。クロスステッチのサンプラーよろしく、図柄がごちゃごちゃとならんでいるのが、王道というもの。
中学生のころは(もはや30年以上も前)は、三浦屋の棚にあるのを、ながめるだけだった(高価だったので)。社会人になり、箱がほしくて、たびたび買った。これはそのころの箱をコレクションしておいたもの。
お菓子広告もコレクションしているので、「THE SATURDAY EVENING POST」の1951年版の広告ページとともにご紹介を。この時代から、わたしが買いあつめていた1980年代までは、チョコレートボックスの図柄が変わっていない。
この俳優は、若き日のアラン・ラッド。といっても、わたしも代表作の『シェーン』(日本公開は1953年)をみていない。ああ、でもこの夏向きの、ヘリンボーンのえりの大きい上着と大ぶりのカラーとネクタイが実にいいな(サイズは合っていなくて、ちょっと大きめのようだけども)