
七夕にちなんで、背景を銀河もようの手ぬぐい(浅草ふじ屋製)にしてみた。スイカのカードは一辺が3センチの小さなもの。今ごろの季節のおたよりに添えて出すため、つくりおきしている。とはいえ、今年は、ゆっくり手紙を書く時間が、なかなかとれずにいる。そそっかしいたちなので、あわてて書くと、ろくでもないことが起こりがち(すでに、思いあたるふしあり)
子どものころ、笹の葉さらさら、ではじまる七夕の唄の、さいごの文句「きんぎんすなご」ということばが好きだった。小学校へあがるまえは、とうぜん意味を理解していなかったし、金銀砂子という文字も知らなかったのだが、夜天をみあげながら、星のことをそう呼ぶのだろうと、思っていた。夜天に星があってこそ。
砂子とは、蒔絵につかう箔を粉末にしたもの。その砂子をほどこしたさまを、梨子地とよぶのも風雅でよい。そんな星の宿る梨の品種がなつかしい。
「天文年鑑」によれば、今月27日夜半には、下弦の月がプレヤデス星団のなかを通過し、次々に星をかくす星食が起こる、とのこと。
ほんの十年前は、わたしの家の窓からも北斗七星をながめることができたのだが、21世紀になってからは、夜天があかるくて、夏の夜天はあじけないものになった。