今月2日は、暁の空に、金星、水星、火星、それに月齢2,7の細い月が、そろったところを観察できると、「天文年鑑」に書いてあったのだが、仕事をしている時間帯なので、窓の外をのぞくのを、すっかり忘れた。
それに、今のところ暁をながめる東の窓が蜂の巣でふさがっている(正確には窓の一部が蜂でふさがっている)。アシナガバチである。巣は小さく、夜間はちゃんと巣のなかにおさまっているけれど、昼間は巣からぶらさがっている。
この窓の下にはジョロウグモの巣があり、その下の植えこみではカマキリがかまをふりあげていてる。なにやら、野趣あふれる風景だ。
行き止まりの路地の奥に住んでいるので、平気な顔で放置しているが、それでも巨大なクモの巣は目につく。通りがかりの人は、この家はそうじもしないのかしら、と思うかも。
アシナガバチもクモも、害虫を食す益虫(小静物)なので、共存しているまで。
CS放送のミステリチャンネルで、お待ちかねの〈LIFE OF MARS〉(2005年BBC製作)のプレミア放送がはじまった。前評判どおり、たいへん面白い。
いゆるタイムスリップものだけれど(30年前の世界に飛ばされる)、よけいな説明はいっさいなし。主人公のおかれた、不可解で理不尽な状況をごいっしょに、と云わんばかりの展開。
30年前が、現代人にとっていかに住みにくい時代であるか(物質的に表現されているが、根っこはメンタルの部分)をコミカルに表現しつつ、主人公のおかれた状況は深刻である、というのがみどころ。
実はタイムスリップしなくても、30年の歳の差が、かもしだす齟齬(そご)と同じものである。まるで火星人と話をしているよう・・・。
ひさしぶりに、デヴィッド・ボウイを聴いてみたくなった。CDを買ってこよう。LPは引っ越しのときにほかの、ラーセン&フェイトンバンドやホール&オーツやスタイルカウンシルといっしょに古物としてひきわたしてしまった(もうハード機器がないから)。
ボウイの同名曲をもじった〈LIFE OF MARS〉というタイトルのこのドラマ、邦題が気に入らないので、ここにわざと書いていないけれど、興味のあるかたはミステリチャンネルのHPで、確認を。
今月はプレミア放送で2話分のみ。本放送が待ちどおしい。