
日に透かしてみると、まさに少年をほうふつとさせる、すみれ色に。
ヴィオラといえば、「テレヴィジョン・シティ」だ、と思いつつ、この澄明な青はやはり「少年アリス」、はたまた、潔い紺は「紺極まる」なのか。
紺藍から、うすい青へと透けてゆくかんじが、たまらない。
タイトルシリーズを予告しながら、迷っている。
それに、わたしがどう分類しようとも、読者のかたも、それぞれのイメージをお持ちだろう。コメントをそえて鉱石の画像をアップする予定だが、むろん、そんなことばに惑わされず、直感でどうぞ!
鉱物の世界も、はやりすたりがある。石屋さんたちも、そのときどきの、売れ筋のものを多めに仕入れてくる。
いっぽう、採掘現場が閉山されれば、それまでポピュラーだった石も手にはいりにくくなるといった事情もある。
銀星石もそのひとつ。
わたしがアビと宵里の話を書いていたころは、さほど入手が困難な石ではなかったが、採掘場の閉山により、今では見かけることがない。
だから、これは!と思った石は、なるべくその場で決心して買うことをおすすめする。
こんかいの買いつけでも、銀星石とスタークラスター(星形に、はがれる雲母)は、手にはいらなかった。いずれも、わたしの好きな石なのだけれども。