一部の読者のかたはご存じのとおり、わたしは阪神ファンである。
もともとは、ただのアンチジャイアンツだったのが、真弓選手が阪神に移籍したときから、明確なトラファンになった。
真弓さんは、金魚すくいが得意である、
鼻筋が少しまがっているのは、ライオンズ時代に打球を受けて骨折したから。
柳商の出身である。
・・・というようなことを、かつてはよく知っていた。
その真弓さんが、次期監督に就任するかも、といううわさ。
このところ、わたし自身は野球ばなれを起こしていたが、これでまた首をつっこむことになるのか・・・。
とはいえ、もはや球場通いもしなくなったし、そのつもりもない。試合結果を、ときどき気にするくらい。
中継を見る時間もない。
「新世界」シリーズの台湾版が刊行されたとき、筆名のひらがなを漢字にしてほしいと要請があり、「真弓」を選んだ。
でも、むろん自分のなまえのような気はしない。
まさに筆名。
ふだんは、小説を書く「長野まゆみ」と日常の自分とのあいだで、困惑もある。なにか、筆名を考えてから、この職業につけばよかった、と思うこともある。
新人賞の応募原稿を送るさい、「箸にも棒にも」という状態で筆名を考えるなんてバカげていると思ったので、本名で投函した。そのまま、今にいたる。